日焼け止めを使うと「逆に肌が焼ける」という話を聞いたことはありませんか?
せっかく頑張って日焼け止めを塗っていても、むしろ逆効果になっていたら怖すぎますよね!
この記事は
- 日焼け止めを使うと逆に肌が焼けるって本当?
- なぜ日焼け止めを塗っても肌が黒くなるの?
- 日焼け止めが逆に肌を傷つけることはある?
こんな悩みを解決できる記事になっています!
日焼け止めが逆効果になる科学的な理由や対策もお伝えしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
日焼け止めで逆に焼ける・逆効果になる主な原因
日焼け止めを使っても、なぜか逆に肌が焼ける気がする・・・
こんな経験をされた方も多いかもしれません。
日焼け止めを使っているのに逆効果になるケースは、次の3つが主な理由として挙げられます。
- 正しく日焼け止めを使えていないことによる誤解
- 紫外線吸収剤による影響
- 油分による影響
単に上手く日焼け止めを使えていない以外に、実際に肌に合わないために日焼け止めを塗っていても「逆に焼ける」という逆効果を感じる場合も。
それぞれの原因を詳しく解説していきます。
正しく日焼け止めを使えていないことによる誤解
日焼け止めの使用方法を誤っていると、本来の保護効果が得られず、肌が焼ける原因になります。
実はこれが「日焼け止めをなってるのに逆に焼ける」と感じる理由で一番多いかも。
日焼け止めを「塗っている」という安心感から、紫外線対策への注意自体も緩んでしまうこともありますよね。
日焼け止めの間違った使い方には、以下のようなものがあります。
- 日焼け止めを塗る量が少なすぎる
- 塗り直しをしない、または間隔が長すぎる
- 日焼け止めのSPF値やPA値が合っていない
適切な量を塗らなかったり、塗り直しを怠ったりすると日焼け止め効果は落ちてしまうので、結果的に「塗っていても」日焼けしてしまいます。
紫外線吸収剤による影響
日焼け止めには、紫外線吸収剤、紫外線散乱材と2種類あり、そもそも紫外線を防止する仕組みが違うんですね。
今回「逆に焼ける?」と感じてしまう可能性があるのは、「紫外線吸収剤」。
この紫外線吸収剤という化学成分がが紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換して肌を保護します。
しかし、この化学成分が肌に合わない場合、炎症や肌トラブルを引き起こすことがあるんです。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収した後に分解・変質しやすく、余計な熱を発生させることで、肌が「焼けた」ような感覚に。
- 吸収した紫外線のエネルギーが活性酸素となり、肌を傷つける
- 吸収剤が肌に残留すると、その部分が焼けやすくなる
- 吸収剤が熱を持続的に発生させ、肌が炎症を起こす
日焼け止めの主な働きである紫外線吸収剤そのものが、逆効果の原因となっているんですね。
具体的には、特に敏感肌の方にとって以下の化学物質が刺激となることがあります。
- オキシベンゾン
- アボベンゾン
- パラアミノ安息香酸エステル
これらの成分は紫外線を吸収し、熱を発生させることが肌の炎症を引き起こす原因になることがあります。
敏感肌の方は特に「紫外線吸収剤」よりも「紫外線散乱剤」を選ぶと良いですね。
油分による影響
日焼け止めには、肌への密着性を高めるために油分が含まれているのですが、これが肌に負担をかけることがあるんですよね。
この油分は肌に潤いを与えると同時に、紫外線を防ぐ膜を作ります。
しかしその油分の量が多すぎたり質が悪かったりすると
- 油分が紫外線を通しやすくする
- 油分が熱を持続させる
- 油分で汚れや古い角質が閉じ込められ、紫外線を通しやすくなる
こんなリスクが。
しかも、油分には光を集めて熱を発生させる性質があり、これが紫外線による熱と合わさって肌の表面温度を上昇させ、「焼けた」ような感覚を引き起こすこともあります。
油分が多いと、逆に焼けるように感じる以外に肌には以下のようなデメリットも。
- 毛穴を塞ぐことによる肌トラブル
- 炎症を引き起こしやすくなる
- 肌が熱を持ちやすくなる
油分が多い日焼け止めは、皮脂の過剰分泌を促すこともあり、肌トラブルの原因となることもあります。
油分に敏感な肌質の方は、無添加やオイルフリーの日焼け止めを選ぶと良いですね!
日焼け止めで逆に焼けるのを防ぐ方法
日焼け止めを使っているのに肌が逆に焼ける!という事態を防ぐには、適切な選び方と使い方がとても重要です。
- 日焼け止めの正しい選び方
- 日焼け止めの正しい使い方
上記をしっかり意識して、日焼け止めの逆効果を防いでいきましょう!
それぞれ詳しく解説していきますね。
日焼け止めの正しい選び方
日焼け止めを選ぶ際は、肌質や活動内容に合わせた日焼け止めを選ぶことが大切です。
選び方のポイントは以下のようになります。
- SPF値とPA値が自分の生活に合っているか確認する
- 敏感肌用、子供用など、肌質に合った製品を選ぶ
- 無添加やノンケミカルなど、油分控えめなど肌に優しい成分の製品を選ぶ
これらのポイントに注意して、自分にとって一番合う日焼け止めを見つけることが重要なんです。
ちなみに
- SPFは紫外線B波(UVB)に対する防御力
- PAは紫外線A波(UVA)に対する防御力
を示しており、さらに使用感や肌タイプに合わせて選ぶことが大切。
自分の肌質に合わないと、かえって肌トラブルを引き起こす可能性がありますよ。
SPF値やPA値は高いと肌に負担になるので、高ければ良い!という訳ではないのですが、「逆に焼ける」ことを防ぐためにあえて少し高めを選ばれる方もいますよね。
日焼け止めSPF50を毎日は肌に悪い?肌負担を軽減する方法の記事で、SPF値やPA値、さらに選び方についても詳しくまとめていますのでチェックしてみてくださいね。
日焼け止めを正しく選ぶことで、逆効果のリスクを軽減できますよ。
日焼け止めの正しい使い方
日焼け止めで「逆に焼ける」のを防いで効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方を身につけることが必要です。
使用方法には以下のようなポイントがあります。
- 十分な量をしっかりと塗ること(1回につき約1円玉大が目安)
- 外出前に15〜30分前に塗り、定期的に塗り直すこと
- 塗り残しがないよう気をつける
- 運動や水濡れの機会が多い場合は、耐水性のあるものを選び、こまめに塗り直す
塗り方やタイミングを誤ると、ムラができて焼けてしまうだけでなく、塗ってるはずなのに「逆に焼ける」原因に。
例えば顔の場合、具体的な塗り方は
- 5カ所(両頬、おでこ、鼻、あご)に置き、指全体を使って広げてのばす
- 顔のすみずみまでなじませたら、もう一度同量をとり、重ねづけをする
- 2~3時間おきに塗り直しを行い、汗をかいたり水に濡れた後は必ず塗り直す
普段の生活で塗っているつもりでも、実はここまでちゃんとやれていなかった!という方も多いのでは?
日焼け止めの正しい選び方と使い方を心がけるだけで、かなり「逆に焼ける」逆効果のリスクを最小限に抑えられますよ。
顔に日焼け止めを塗るとテカる問題は日焼け止めでテカる!テカらない方法と対策の記事でまとめていますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
日焼け止めに関するQ&A
ここからは、日焼け止めを使う上で気になる疑問についてもご紹介していきますね!
日焼け止めに関するQ&Aは以下の通りです。
- 日焼け止めを塗っても黒くなる・赤くなるのはなぜ?
- 日焼け止めはSPF30で効果は十分って本当?
- 日焼け止めが効かない人はいる?
それぞれ詳しく説明していきます。
日焼け止めを塗っても黒くなる・赤くなるのはなぜ?
日焼け止めを塗っても肌が黒くなる、または赤くなる現象主な原因は以下の通りです。
- 日焼け止めの使用量が少なく、一部が薄くなっている
- 塗り残しや塗り直しが不十分
- 日焼け止めのSPF値やPA値が低く、十分な効果が得られていない
- 日焼け止めの成分が肌に合っておらず、炎症を起こしている
量が少ないと、日焼け止めの効果は半減してしまいます。
また、汗や水で流れ落ちると効果も落ちてしまいますし、落ちてしまった後塗りなおさなければ後は焼けるのみ。
使用方法を誤ると思わぬ日焼けをしてしまいます。
ただ日焼け止めには個人差もあり、合わない場合は赤みや黒ずみが出る可能性も。
自分の肌質に合ったものを選ぶことは大前提ですよ!
日焼け止めはSPF30で効果は十分って本当?
もちろんSPFの数値が高ければ高いほど、より強力に日焼けを防げますが、肌には負担になることも否めません。
SPF30あれば約97%のUVB線をブロックできるので、ほとんどの人にとって日常生活では十分な効果がある言われています。
ただSPF30は長時間の外出や強い日差しの中では不十分な場合も。
- 屋外でのスポーツや海水浴など、強い日差しの下での活動にはSPF50以上
- 日常的な外出やオフィスへの通勤などではSPF30でも通常は十分
日焼け止めの種類や使用量、使用環境によっても効果は変わるので、ご自身の生活スタイルに合わせて選んでみてくださいね!
日焼け止めが効かない人はいる?
日焼け止めが効かない原因としては以下が考えられます。
- 日焼け止めを少なすぎる量で使用している
- 塗り直しを怠っている
- 日焼け止めの賞味期限が切れている、または保管状態が悪い
正しい選び方と使い方を心がけることで、ほとんどの人にとって日焼け止めは効果的ですよ。
ただ遺伝的に日焼けしやすい体質の人や、日焼け止めの成分が単に合わない場合もあるので、その時は日焼け止めを変えるなど対策してみると良いですね。
もちろん、日焼け止めを塗っていれば万全!という訳ではなく、どれだけ対策をしても環境によっては日焼けが避けられない場合も。
そんな時は、日傘や帽子、アームカバーなどを併用したり日陰を活用するのも大切です。
日焼け止めは逆に焼けるのかまとめ
日焼け止めは逆に焼けるのかについてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
日焼け止めを塗っているのに逆に肌が焼ける、「逆効果」のように感じることは実際にあり得ます。
主な原因は、日焼け止めの選び方や使い方を誤ること、また日焼け止めの成分が肌に合わないことなど。
対策として、
- 自分に合った日焼け止めを正しく選ぶこと
- 十分な量を塗りムラなく塗り
- こまめに塗り直すこと
がとても大切です。
日焼け止めを正しく使えば、強い紫外線からも肌を守ることができますよ。
日焼け止めが「逆に焼けるかも」と感じている方は、今一度ご自身に合った日焼け止めを見直し、正しい使い方を実践してみてくださいね。