あさりには食べてはいけない時期があり、それがいつか知っていますか?
スーパーで手軽に手に入り、身近に食べている貝のひとつ。
また、潮干狩りに行き、自分でとるのも楽しいですよね!
そんなあさりに食べてはいけない時期があるなんて、びっくり!
これは潮干狩りでとれるものが対象で、スーパーで購入できるものは心配いりません。
今回はあさりの食べられない時期について紹介していきます。
また、いつ旬を迎えて、どんなあさりがおいしいのかもあわせてみていきましょう。
あさりを食べてはいけない時期はいつ?
3~8月は貝毒に注意、特に4~5月は多発するので潮干狩りには行かないのがベスト!
自分でとれる楽しさから、気軽に潮干狩りに行く人もいいのではないでしょうか?
潮干狩りをしていると一番とれるのがあさり!
そんな、あさりには食べてはいけない時期があります。
なぜ、貝毒になってしまうんでしょうか?
あさりを含めた二枚貝は、植物プランクトンを食べて生きています。
中には私たちにとって有毒なプランクトンも存在し、それを食べてしまったのが貝毒です。
牡蠣を食べるとノロウイルスに感染してしまうのは有名な話ですね。
ノロウイルスの場合は毒素ではないので、無毒化することができます。
しかし、あさりなどが食べてしまう有毒プランクトンは加熱しても無毒化されることはありません。
時には死に至ってしまうことも…。
体内に溜め込んでしまうため、見た目ではなかなか判断できないのがやっかいなところです。
潮干狩りのあさりは食べられない?注意したい貝毒について
潮干狩りでとるあさりには貝毒は危険であり、症状を知っておくことが大切です。
また、潮干狩りに行ってもあさりが持ち帰れないなんてことにならないための方法も説明します。
貝毒の発生状況を知って、安全に潮干狩りにお出掛けしてくださいね。
貝毒の主な症状
日本で問題になっている貝毒は2種類!
- 麻痺性貝毒
- 下痢性貝毒
海外では、麻痺性貝毒や下痢性貝毒の他に神経性貝毒や記憶喪失性貝毒なども確認されています。
どの貝毒を食べてしまったかで症状が異なり、それぞれの特徴があります。
先ほども説明した通り、時に死に至ることもあり、貝毒は危険です。
どんな症状が出るのかを説明しますので、もしもの時のために覚えておきましょう!
1.麻痺性貝毒
麻痺性貝毒の症状
- 体の様々なところの麻痺
- 発熱
摂取から30分程度で症状が出始めることが多いといわれています。
主な発症場所は、顔面、舌、唇など。
呼吸器に麻痺を発症してしまうこともあり、呼吸困難の危険が。
死亡例の報告があるのがこの麻痺性貝毒です。
死亡する場合は12時間以内が多いとされ、それ以降は回復に向かいます。
二枚貝を摂取後、上記のような症状が現れた場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
2.下痢性貝毒
下痢性貝毒の症状
- 下痢
- 嘔吐
- 吐き気
- 腹痛
摂取から30分~4時間以内に発症します。
麻痺性貝毒とは対照的で、死亡例の報告はされていません。
発熱も伴わないため、軽症で済むのが特徴です。
潮干狩り会場によってはあさりの持ち帰りができない
各都道府県では潮干狩り会場を対象に、貝毒の発生状況を定期的に調査しています。
もしも、貝毒が発生していた場合には出荷停止がかかるため、あさりを持ち帰ることができません。
見た目では貝毒と判断できないため、このような調査が行われます。
例年、特に4~5月で持ち帰りができないという報告が多くされていますよ。
このため、あさりを食べてはいけない時期と言われている訳です。
潮干狩りに行くなら貝毒の発生状況を確認する
「自治体名(海域) + 貝毒」で検索してみましょう!
せっかく潮干狩りに行ったのに、あさりを持ち帰れなかったら残念ですよね。
それを事前に防ぐために、事前に貝毒の発生状況を確認することができます!
私自身も潮干狩りに行く前にはチェックするようにしていますよ!
また、農林水産省のHPでは貝毒による潮干狩りの発生動向を発表しています。
あさりがスーパーに並ぶ時期はいつ?
あさりはスーパーでもよく見かける食材のひとつですね!
スーパーに売られているものは調査で毒性がないことを確認されているのでより安全に食べることができますよ。
そんなスーパーのあさりは、いつ旬を迎えるか、そしてどんなものが美味しいのか紹介します。
買い物の際の参考にしてみてくださいね♪
あさりの旬は春と秋の年2回
確かに、春と秋にはスーパーにあさりが並んでいますね!
これは、海水温度が20℃前後になることが産卵に適しているためです。
あさりにはミネラルと豊富に含んでいて、体の調子を整えるのに一役買ってくれます。
旬の時期はより栄養価が高くなります。
また、身もプリプリで食べ応えもありますので、手に取って味わってみてください!
産地によって旬の時期が変わる
あさりの産地は漁獲量の多い順に…
- 愛知県
- 静岡県
- 北海道
- 福岡県
- 千葉県
となっています。
これは繁殖に適した海水温度になるのが春のみであることが理由。
とは言え、中国からの輸入や養殖の技術が進んでいることで一年中あさりを見かけますよね。
そんなとき、私は有名産地のものを選ぶようにしています。
味わいもしっかりとしているため、積極的に選んでみてはいかがでしょうか?
美味しいあさりを選ぶポイントは?
潮干狩りでとったあさりも、スーパーで購入したあさりも、せっかくならおいしいものを食べたいですよね!
実は、見た目の違いでおいしいあさりを見分けることが出来ます。
美味しいあさりを選ぶポイント
- 殻の模様がはっきりしているか。
- しっかりと殻の口が閉じているか。
- 殻が変形したり、割れたりしていないか。
それぞれ詳しく説明していきます!
殻の模様がはっきりしているか
あさりは個性的な模様が特徴ですよね。
実は、この模様が美味しいあさりを見分けるために大切になってきます!
あさりの模様は育った砂地がきれいなほど、はっきりとした模様に。
泥地の濁ったような土地で育ったものはぼんやりとした模様になります。
実際に模様を見て食べ比べてみると違いがよく分かりました!
模様がきれいなものはあさりの風味もよく、身も締まっていましたよ。
しっかりと殻の口が閉じているか
あさりは殻の口を閉じる力がとても強く、時に自らの身をちぎってしまうこともあるようです。
でも、よく見るとあさりの口が少し空いているものもありますよね。
そんな時はあさりをつついてみましょう!
実際にやってみると…新鮮で美味しいあさりは少しの刺激で殻の口を再び閉めようとします。
また、頭が出ていると引っ込んでくれることもあります。
周囲の人の迷惑にならない範囲で実践してみてください!
殻が変形していたり割れていないか
潮干狩りでとれるものは浅瀬で育ったものがほとんどですが、実はあさりは沖でも育つことができます!
そのため、あさりは殻が平らなものを選ぶようにしましょう。
また、殻の割れてしまっているあさりは少し注意が必要です。
あさりの殻が大きく割れたり、ヒビが入っているものは腐敗が進んでいることがあります。
この場合は、においを嗅ぐと他とはあきらかに違う異臭がしますよ。
食中毒を起こす可能性がありますので、殻の割れているものは食べないのが安全です。
あさりの砂抜きの方法
あさりの砂抜きも忘れてはいけません!
特に潮干狩りでとったあさりは砂をたくさん溜め込んでいます。
食べている時にジャリッと嫌な食感に出会ったことがあるのではないでしょうか?
実は50℃のお湯で、5~15分で砂抜きをすることができます!
常温や冷水で砂抜きするよりも時短になりますので、実践してみてください。
ただ、温度が高いと生煮えになってしまうことと、時間が長いとのぼせてしまって失敗に終わることが…。
ポイントを押さえて、ぜひ手軽に砂抜きをして旬のあさりを楽しみましょう!
あさりを食べてはいけない時期まとめ
今回は…あさりを食べてはいけない時期を中心に、美味しく食べるためのポイントを紹介しました!
- あさりを食べてはいけない時期
- 貝毒が頻発する4~5月はあさりを食べてはいけない時期である。
- 貝毒は麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類がある。
- 潮干狩りのあさりを持ち帰れないことがあるので、発生状況を確認すること。
- あさりがスーパーに並ぶ時期
- あさりの旬は春と秋!
- 美味しいあさりを選ぶポイント
- 殻の模様がはっきりしているか。
- しっかりと殻の口が閉じているか。
- 殻が変形したり、割れたりしていないか。
- あさりの砂抜きの方法
- 50℃のお湯で時短に!
いかがでしたか?
潮干狩りに行ってもあさりを食べられない時期があるため、注意したいですね。
スーパーでは気軽に購入できる食材ですので、それぞれのポイントを押さえて調理に活用してくださいね。