スイートチョコレートという名前から甘いチョコレートをイメージする方が多いのではないでしょうか?
製菓用チョコレートなんですが、実は板チョコと違ってスイートチョコレートはあまり甘くないんです。
スイートチョコレートと板チョコの違いは甘さだけではありません。
チョコレートの違いを知ることで、さらに美味しいお菓子が作れるようになるかも!
今回はこちらの疑問を解決していきます。
- 製菓用スイートチョコレートと板チョコの違いは?
- 製菓用チョコレートは板チョコで代用できる?
- 板チョコ以外の代用方法は?
今まで知らなかった違いや代用方法で美味しいお菓子を作りましょう!
製菓用スイートチョコレートと板チョコの違い
まずは製菓用スイートチョコレートとスーパーなどで市販されている板チョコの違いを見ていきましょう。
違いを見ていく中でチョコレートの製造過程が大事になってきます。
チョコレートはカカオマスにカカオバターや糖分などを配合しできています。
この配合の割合や、添加物の違いによってスイートチョコレートと板チョコの違いが出てくるんです。
スイートチョコレートと板チョコの違いを解説します。
成分の違い
まずは成分の違いです。
スイートチョコレート
お菓子作りの過程でほかの材料と混ぜることを考えて作られています。
板チョコと比べてカカオの分量が多いので、カカオ本来の風味が感じられますよ。
そして大きな違いとしてスイートチョコレートには乳成分が含まれていません。
スイートチョコレートはこの3つで出来ています!
- カカオマス
- カカオバター
- 糖分
カカオ:35%以上
カカオバター:31%以上
カカオマス:2.5%以上
カカオバター以外の代用油脂:5%以下
これらの国際基準をクリアしたものがクーベルチュールです!
板チョコ
板チョコはそのまま食べても美味しいように作られています。
カカオ分が少なく、添加物や香料が加えられていることが多いですね。
そしてスイートチョコレートにはなかった乳成分が含まれています。
つまり板チョコはこの4つで出来ているんですよ!
- カカオマス
- カカオバター
- 糖分
- 乳成分
特徴の違い
製菓用チョコレートであるスイートチョコレートと板チョコではお菓子作りに使用する時に違いが出てきます。
その違いを知って、どのチョコレートを使うか決めるのも楽しいですよ♪
スイートチョコレート
製菓用スイートチョコレートの特徴はこちら!
製菓用スイートチョコレートの特徴
- カカオの風味が強い
- 口溶けがなめらか
- 溶けやすく、固まりやすい
- コーティングに使いやすい
- ツヤがある
製菓用チョコレートなので、どのチョコレート菓子にも使えます。
上記の特徴から、チョコそのままを味わうお菓子にぴったりです。
ガトーショコラなどのケーキに使えば、本格的で濃厚な味に仕上がりますよ!
またタブレット型などに加工されているものも多く、溶かす際に刻まなくていいのが楽ちんです。
板チョコ
スーパーやコンビニでも手に入る板チョコ。
こんな特徴がありますよ。
板チョコの特徴
- そのままで美味しい
- どこでも買える
- 分離しやすい
- 固まりづらい
板チョコはそのまま食べて美味しくなるように添加物や香料が加えられています。
その影響で溶かすと成分が分離しやすく、固まりづらくなってしまうんです。
またもともと甘く作られているので、板チョコ専用レシピ以外でレシピ通りに作ると甘くなりすぎてしまうことも。
板チョコでお菓子作りをする時の注意点など、このあと解説します!
製菓用スイートチョコレートは明治やガーナの板チョコで代用できる?
板チョコはお菓子作りには向いていないと書きましたが、板チョコで代用は可能です!
ただ製菓用スイートチョコレートを板チョコで代用する時には注意が必要です。
板チョコで代用する時の注意点はミルクとブラックに分けて説明しますね。
また板チョコでお菓子作りをする時には、板チョコ専用レシピがおすすめ!
明治やガーナの公式HPでたくさんのレシピが見られますよ。
ミルクチョコレート
ミルクチョコレートで製菓用スイートチョコレートを代用する時の注意点。
板チョコの中でもミルクチョコレートは甘味が強く、カカオの香りも薄くなっています。
レシピ通りに砂糖などを加えてしまうと甘すぎるお菓子になってしまう可能性があるんです。
なのでミルクチョコレートを使う場合には砂糖の分量を10gほど少なくするのがおすすめ!
砂糖を減らすことで甘すぎるお菓子になることを防げます。
ミルクチョコレートで代用する時には甘さを活かしたレシピで作るのがおすすめですよ♪
ブラックチョコレート
次にブラックチョコレートの代用方法です。
ミルクチョコレートに比べて乳成分の割合が少なく、カカオの風味が感じられます。
なので製菓用スイートチョコレートに近い味にすることができるんです!
ここでブラックチョコレートを代用で使う際の注意点。
このなめらかさを出すにはテンパリングという作業が必要です。
テンパリングをすることで、なめらかさと口溶けの良さ、ツヤを出すことができるんですよ。
テンパリングとは
チョコレートを溶かし、温度操作をすることでカカオバターの結晶を安定した状態にする作業のこと
トリュフなどの溶かして冷やし固めるお菓子はテンパリングをすることをおすすめします。
ガトーショコラなどの生地に混ぜ込んで作るものはテンパリングの必要はありません!
板チョコ以外の製菓用スイートチョコレート代用方法
ここからは板チョコ以外の製菓用スイートチョコレートの代用方法をご紹介します。
注意点も併せてご紹介しますよ♪
純ココア
正直、箱いらんやんけ、と思う。
— 🐧KADOYAN (@kadoyan) February 7, 2023
純ココア。 pic.twitter.com/LVVPUfR3Hn
実はココアも製菓用スイートチョコレートの代用に使えちゃうんです!
ココアをお菓子作りに使う時には純ココアを使用してくださいね。
ココアパウダーやピュアココアと表記していることもある!
よく見かける飲むココアはそのまま飲んでも美味しいように甘味料や添加物が加えられています。
飲むココアを使うと失敗に繋がってしまうので注意してくださいね。
また純ココアは粉なので、固まる性質を持っていません。
なのでトリュフのコーティングやクッキー生地に練りこむなどの使い方がおすすめです。
森永の公式HPで純ココアを使ったレシピがたくさんあるのでチェックしてみてくださいね。
キャロブ
チョコの原料はカカオだけじゃないんだ!地中海で採れる〔〕(キャロブ)はカルシウム、鉄分、食物繊維が豊富。ノンカフェインなので粉末状の果肉はコーヒーやチョコの代用品として注目されている。種がどれも同じ大きさだったことから宝石の単位カラットの語源にもなっている面白い実。欲しい pic.twitter.com/TSKgeLnHKr
— マメィ|可食植物研究 (@_wanderlustclub) November 26, 2022
初めて「キャロブ」という名前を見た方もいるのではないでしょうか?
キャロブとは日本では「いなご豆」と言われている植物です。
果肉が甘く、チョコレートのような風味がすることからチョコレートやココアの代用品として使われています。
またカフェインが含まれていないのでアレルギーの方や妊婦さんでも食べられますよ!
キャロブはチョコレートと同じように溶かしたり、冷やせば固まる性質を持っています。
チョコレートと同じように使えるので、代用にぴったりです。
カフェインが気になる方、アレルギーがある方はぜひ試してみてくださいね!
通販で買うのがおすすめですよ。
製菓用スイートチョコレートの代用方法まとめ
いかがだったでしょうか?
スイートチョコレートと板チョコの違いから、代用までご紹介しました。
今回のおさらいです!
成分の違い
- スイートチョコレート
- カカオマス、カカオバター、糖分
- 板チョコ
- カカオマス、カカオバター、糖分、乳成分
特徴の違い
- スイートチョコレート
- チョコレート菓子全般に使いやすい
- 本格的で濃厚な味わいにしたいときにおすすめ
- 板チョコ
- レシピによって、向き不向きがある
- 手軽に作りたい時におすすめ
板チョコ
- ミルクチョコレート
- 甘すぎることを防ぐため、砂糖を10g程度減らして使う
- 甘味を活かしたお菓子に使うのがおすすめ
- ブラックチョコレート
- スイートチョコレートに近い味わいになる
- レシピによってはテンパリングしてなめらかさをプラス
純ココア
- カカオの風味をプラス
- 振りかけたり、生地に練りこんで使う
キャロブ
- チョコレートやココアの代用品
- カフェインレスでアレルギーの方でも食べられる
お菓子のレシピはとても計算されて作られています!
代用品を使うことによって大きくレシピの分量を変えてしまわないよう注意してくださいね。
以上、スイートチョコレート代用方法のまとめでした!