じゃがいもを調理しようと手に取ってみると、なんだか緑っぽいと思ったことはありませんか?
緑のじゃがいもは食べてよいのかどうか気になりますよね。
ただ、食べられない緑の場合もあるんです。
食べられない緑のじゃがいもを食べてしまうと、食中毒になる可能性も。
では、どの程度の緑なら食べてもよいのでしょうか?
今回は、
- じゃがいもの緑はどの程度なら食べてもよいのか
- 食べられるじゃがいもの見分け方
- 食べてしまった時の症状や対処法
- じゃがいもが緑になるのを防ぐ方法
などをご紹介していきます。
じゃがいもの緑はどの程度までなら大丈夫?見分け方は?
じゃがいもの緑はどの程度なら食べても問題ないのでしょうか。
知らずに食べてしまうと大変なことになる可能性も。
そうなる前に、食べられないじゃがいもを見極められるようにしたいですよね。
ここではまず、緑になってしまったじゃがいもの見分け方をお伝えします。
食べれる緑なのかを見極めて、安全でおいしいじゃがいもを楽しみましょう♪
皮がうっすら緑っぽいなら大丈夫
皮がうっすら緑っぽいじゃがいもであれば食べても大丈夫です。
じゃがいもを暫く保存していると、皮がうっすら緑っぽい場合や一部緑になっている場合がありますよね。
購入する時点で既に緑になっているじゃがいももあったり。
そういう場合は、しっかり厚めに皮を剥けば食べられます。
🥔じゃがいもって時折緑になっていたりしますね💦
— 母子栄養協会*離乳食・幼児食* (@boshieiyou) September 23, 2022
芽や緑色になった部分には、
ソラニンなど天然毒素が含まれます。
🥔緑色のところがないようにガッツリ皮をむいてくださいね😊 pic.twitter.com/S1DP8fIgGj
この程度のうっすら緑なら厚めに皮を剥けば大丈夫。
緑がなくなるまで厚めに皮を剥くのがポイントです!
どの程度皮を剥くのかについては後程詳しくご説明します。
濃い緑になっていたら要注意
じゃがいもの皮が全体的に濃い緑色になっている場合は食べられません。
全体的に濃い緑色になっているじゃがいもは、中まで緑になっている可能性が高い!
じゃがいもの芽には毒があるということはみなさんご存じかと思います。
実は変色した緑の部分にも芽と同じ毒素が含まれているんです。
知らずに食べてしまうと食中毒になる可能性があるんですよね。
家族全員が食中毒になってしまうなんて最悪な事態は絶対に避けたい!
これは…
— あら子 (@ara5c) November 9, 2022
Twitterで注意喚起されてた緑のじゃがいもでは…?
食べるのやめとこ… pic.twitter.com/EFYwcFT3Mm
小さい方のじゃがいもは緑の色も濃いため中まで緑の可能性が高い!
こういったじゃがいもは、食べずに破棄するのが安全ですよ。
緑色だけでなく臭いやえぐみも確認
青っぽい臭いやえぐみがある場合も食べられません。
じゃがいもの緑部分に含まれる毒素は、「ソラニン」や「チャコニン」といわれています。
この「ソラニン」や「チャコニン」を食べたときに、えぐみや苦みを感じることがあるんです。
これらのじゃがいもも同様に、もったいないですが食べずに破棄しましょう。
そもそもえぐみのあるじゃがいもはどう調理してもおいしくないですよね。
じゃがいもの緑を取り除くなら食べてもいい?
少し緑っぽいじゃがいもや一部が緑になっているだけのじゃがいもがあります。
そういったじゃがいもは、捨てるのはちょっともったいないと感じちゃいますよね。
ここでは、
- どのくらい皮を剥けばよいのか
- 茹でたり加熱したらどうなるのか
などをお伝えします。
皮を厚めに剥けば食べられる
一部のみ緑になっていたり少し緑っぽい程度であれば、皮を厚めに剥けば食べられます。
じゃがいも本来の白っぽさや薄い黄色が出てくるまで厚めにしっかり剥くのがポイントです。
ここで注意していただきたいのは、じゃがいもの色味の程度!
皮を厚めに剥いて食べられるものは、全体がうっすら緑の場合や一部が緑になっている場合のみ。
セブンで買ったじゃがいも緑過ぎワロタwww pic.twitter.com/fudnqsdEkH
— かめすきー@減量中 (@camesky) November 10, 2022
ここまで緑に変色していると、さすがに食べるのは躊躇してしまいますよね。
茹でるなど過熱しても緑は消えない
じゃがいもの緑色の部分は、茹でるなど過熱しても消えません。
そのため、少し緑っぽいじゃがいもであれば皮を厚めに剥くのが一番安全。
一度毒素が発生すると無くならないのは厄介ですよね。
緑になってしまう前に食べきるか、正しい保存方法で保存するのがおすすめ。
保存方法については後程詳しくお伝えします!
じゃがいもの緑を食べてしまった時の症状や対処策は?
緑に変色してしまったじゃがいもを知らずに食べてしまったなんてこともありますよね。
じゃがいもの緑を食べてしまったらどうなるの?
ここでは、
- 緑を食べたときの症状
- 食べてしまった時の対処法
をお伝えします。
じゃがいもの緑を食べたときの症状
主な症状は、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどです。
嘔吐や下痢が原因で脱水になった場合は、さらに危険な状態になることも。
農林水産省でも「嘔吐や下痢によって脱水が起きた結果、神経症状がおこる可能性もある」と紹介されています。
参考記事:農林水産省
緑に変色したじゃがいもを食べると、30分~半日の間に症状が出るといわれています。
では、どのくらいの量を食べると危険なのでしょうか?
例えば体重50㎏の人が、じゃがいもの緑を50g摂取すると食中毒の症状がみられます。
体の小さい子どもだと、20g程で症状が出るといわれているんです。
学校で収穫したじゃがいも🥔食べて、食中毒発生し13人搬送で8人入院。
— ミサマ3sama@神出鬼没の宇宙人👽✨ (@masa3sama) July 9, 2019
じゃがいもの芽🌱、未成熟小型のもの、日が当たって緑になったものは食べないように。特に芽には有毒成分が含まれているので剥くときには芽の部分を深くくり抜くようにして下さい🙏
油断してる食材の食中毒、以外にありますよ〜💀 pic.twitter.com/U6ByPlW1PK
体の小さい子どもや消化器官がまだ未熟な子どもにとっては少量でもとても危険ですよね。
少し緑っぽくなっている程度だからと安易に考えず、しっかり処理をすることが大切!
お子さんのいるご家庭では、緑に対して少し神経質になるぐらいでもいいのかもしれないですね。
対処法
緑のじゃがいもを食べてしまって症状が出た場合には医療機関を受診しましょう。
自己判断での対処法が一番危険!
症状が出始めたら水分をたくさん取り、体から毒素を出すようにしてください。
嘔吐や下痢をしている場合は、脱水状態にならないようこまめに水分補給することも大切です。
また、食べてしまったじゃがいも料理はそれ以上口にせず破棄するようにしてください。
そのため、じゃがいもだけ取り除くのではなく、すべて破棄するようにしましょう。
じゃがいもが緑になるのを防ぐ方法
じゃがいもの緑を防ぐにはどうしたらよいのか気になりますよね。
ここでは、じゃがいもの保存方法を3つご紹介します。
光に当てない
緑のじゃがいもは「毒」!!
— ましろ@あなたの人生を向上させる おうちごはんの専門家(愛川真白) (@mashiro014158) February 14, 2023
じゃがいもは室内灯の光でも、長時間当てていると、「緑色」になってしまいます。「緑の部分や芽」にはソラニンという毒が含まれており、「食中毒」の原因になります。危険ですので食べないでください!! pic.twitter.com/AeN8ZSyLHc
じゃがいもは光の当たらない場所で保存しましょう。
じゃがいもは、日光や蛍光灯などの光に当たると緑に変色します。
そのため、保存する際は一つ一つ新聞紙に包むことで長期保存が可能です。
また、保存に適した室温は7度~20度。
でも一つずつ包むのはめんどくさい!なんて時もありますよね。
そんな時は、通気性の良い麻袋などもおすすめです。
麻袋は100円ショップなどでお手頃価格でゲットできるので嬉しいですよね♪
傷をつけない
じゃがいもを保存するときは傷がつかないようにしましょう。
じゃがいもに傷がついてしまうと、そこから毒素が増えてしまうんです。
購入した時点で既に傷がついていたなんて場合もありますよね。
そういった場合は、傷がついている部分をしっかり取り除いて食べるようにしましょう。
基本は常温保存
基本的にじゃがいもは常温保存がおすすめです。
先ほどお伝えしましたが、じゃがいもの保存に適した室温は7度~20度。
保存する際は、新聞紙で包んで風通しの良い冷暗所で保存しましょう。
常温だと2~3か月は持つといわれています。
気温が高くなる夏場は、新聞紙に包み野菜室で保存するのがいいですよ。
冷蔵保存の場合も、しっかり保存できていれば2~3か月が保存期間の目安になります。
ちょっとした手間を加えるだけで、長期保存できるのは嬉しいですよね♪
じゃがいもの緑はどの程度までなら大丈夫かまとめ
今回は、
- じゃがいもの緑の見分け方
- どの程度の緑なら食べられるのか
- 食べてしまった時の症状や対処法
- じゃがいもが緑になるのを防ぐ方法
をご紹介してきました。
食べられるじゃがいもの見分け方
- 皮がうっすら緑っぽい程度なら大丈夫
- 皮が濃い緑色になっていたら要注意
- 青臭さやえぐみがある場合は要注意
じゃがいもの緑を食べてしまった場合、吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が現れます。
症状が出た際には医療機関を受診することが大切です。
食中毒を避けるためにも、じゃがいもの保存方法も大切!
少し手間ですが、じゃがいもは一つずつ新聞紙に包み風通しの良い冷暗所で保存が適しています。
保存方法や食べられるかどうかをしっかり見極めて、おいしいじゃがいもを味わいたいですね♪