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味噌汁と豚汁の違いは何?味噌汁から豚汁にできるのかけんちん汁との違いまで解説

味噌汁と豚汁の違いは何?味噌汁から豚汁にできるのかけんちん汁との違いまで解説
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味噌汁豚汁はどちらも体が温まるおいしい料理ですよね♩

味噌汁と豚汁って似ているようだけど、何が違うんだろう?

豚汁を作りたいのに、なぜか味噌汁っぽくなってしまう…

味噌汁豚汁の違いに悩んでいる方もいるでしょう。

豚汁をおいしく作れたらうれしいですよね♩

今回は味噌汁と豚汁の違いを徹底的に調べました!

この記事でわかること

  • 味噌汁と豚汁の違い
  • 味噌汁から豚汁に変える方法
  • 豚汁は味噌汁になるのか
  • けんちん汁と豚汁や味噌汁との違い

味噌汁と豚汁、けんちん汁との違いを知って、献立の参考にしてみてくださいね。

目次

味噌汁と豚汁の違いは何?

味噌汁と豚汁の決定的な違いは、使われている具材と作り方です!

味噌汁

日本料理における汁物の一つとして広く親しまれています。

少量の具材と味噌を使った見た目も味もシンプルな一品です。

昆布やカツオからとるだしの風味と優しい味わいの味噌を楽しめます。

和食メニューのお供に出される家庭が多いですよね!

豚汁

豚肉と野菜を煮込み、味噌で味付けをした汁物です。

具沢山の汁物なので一杯で満足感を味わえます。

豚肉と多くの野菜を使うので栄養価も高く、食卓の主役にもなる一品です。

ご飯と豚汁だけでもお腹いっぱいになるほどの満足感がありますよね!

豚汁は味噌汁と同じように味噌を使った汁物なので同じ扱いをしても良さそうですが、歴史的背景を知ると違いを感じます。

「味噌汁」は古くから“具材の少ないシンプルな汁物”として扱われてきました。

ところが室町時代の「味噌汁」は別名「御御御付(おみおつけ)」と呼ばれ、“具沢山で豪華な汁物”として扱われていました。

同じ「味噌汁」でも「御御御付(おみおつけ)」と別の呼び名で呼ばれるようになった背景はいくつかあるようです。

ある諸説では「付け」と呼ばれる汁物に丁寧語の「御(お)」を付け、さらに丁寧語にするために「御御(おみ)」付けたと言われています。

またある諸説では、女性使用人が使う味噌を「おみ」と呼び、汁物を「お付け」と呼んだため「おみおつけ」になったと言われています。

身分が高い方に出される汁物を「御御御付(おみおつけ)」と呼んでいた背景から、「御御御付(おみおつけ)」は豪華で大切な味噌汁として扱われていたんですね。

現代では、豚肉や多くの野菜が入った「豚汁」が「御御御付」に一番近い汁物かもしれませんね。

具材の種類と量

味噌汁豚汁では、使われている具材にどのような違いがあるのでしょうか。

「味噌汁」に使われる一般的な具材は

  • 野菜
  • きのこ類
  • 貝類
  • 魚介類
  • 豆腐
  • わかめ
  • 卵 など

特別な決まりはありませんが、2~3種類の具材を組み合わせて作られます。

味噌汁は具材がシンプルでもおいしく食べられるのでほっこりしますよね♩

私の実家では豆腐と油揚げの味噌汁が定番です!

「豚汁」に使われる一般的な具材は

  • 豚バラ肉
  • ごぼう
  • 里芋
  • 大根
  • にんじん
  • ねぎ
  • こんにゃく など

地域によっては、じゃがいもさつまいもれんこんなどを入れるそうですよ。

豚汁は具だくさんなので気分も上がりますよね♩

私の家庭では里芋ではなくさつまいもを入れます。
甘みが増すので子どもにも好評です!

調理方法

味噌汁豚汁の調理方法にも違いがあります。

調理方法の違いは具材をそのまま煮込むか、具材を油で炒めるかです!

味噌汁の調理方法は

  • 昆布やカツオでだしをとる
  • 具材をそのまま鍋に入れて煮込む
  • 味噌を溶かす

具材を炒める必要がないため、短時間で簡単に作れます。

豚汁の調理方法は

  • 具材を炒める
  • 炒めた具材を鍋に入れて煮込む
  • 味噌を溶かす

肉や野菜は熱を加えるとうま味成分が引き出され、表面を油でコーティングされるため味が閉じ込められます。

油の香ばしさが具材に伝わり風味も際立つのがおいしさのポイントです。

味噌の種類

味噌汁や豚汁に使われる味噌は、地域によって異なります。

東日本では主に赤味噌が使われ、西日本では赤味噌だけでなく白味噌を使用する地域もあるそうです。

土地の気候や歴史、使用する原料によって味噌の甘さや辛さも変わります。

各地方で使われる味噌
  • 北海道:赤色の中辛口の味噌
  • 仙台:仙台味噌、赤色辛口味噌
  • 中部地方:豆
  • 九州・四国(一部地域):麦が原料の味噌

原料による味噌の違いもご紹介します。

米味噌

大豆に米麹を加えて作られている米味噌は、一番多く流通する一般的な味噌です。

その普及率は味噌全体の70~80%を占めています。

種類も豊富で、淡色味噌、赤味噌、白味噌、甘口味噌、辛口味噌とさまざまです。

塩味と甘みのバランスが良く、幅広い料理に使用できます。

八丁味噌

豆味噌の一種でもある八丁味噌は濃厚なコクと渋み、独特な風味が特徴です。

大豆のみを原料としているため甘みは弱く感じますが、塩気は米味噌とほとんど変わりません。

麦味噌

麦味噌は中国・四国・九州地方を中心に多く生産されています。

米味噌や八丁味噌に比べると淡白ですっきりとした味わいです。

地域による味噌の味の違いを楽しむのも良さそうですね♩

味噌の量

味噌汁に入れる味噌の適量は、水分量に対して7~8%が一般的です。

具材や味噌の種類、だしの濃さや味によって異なりますが、味噌の量をうまく調節するとおいしい味噌汁や豚汁が作れます!

おすすめの味噌の量
  • 米味噌:一人前につき大さじ1
  • 八丁味噌:一人前につきおおさじ1
  • 麦味噌:基準の量よりも少し多め

味噌の量をうまく調節できると嬉しいしおいしさも倍増しますよね!

さまざまな味噌を試しながら、最高の味に出会えるといいですね♩

味噌汁から豚汁に変える方法

味噌汁から豚汁に変える簡単な方法をご紹介します。

味噌汁から豚汁に変える方法は

  • 具材を油で炒める
  • 炒めた具材を味噌汁の中に入れて温める
  • 味噌の量を調整する

野菜は根菜(大根、にんじん、ごぼう)を入れると栄養価も高くなり、野菜の旨味をしっかり味わえます。

具材が増えるだけで見た目も味噌汁と違い、一気に豚汁に変わります。

作り方も簡単なので、味噌汁が残った際はぜひ作ってみてくださいね♩

豚汁は味噌汁になる?

結論から言うと、豚汁から味噌汁に変えるのは難しいでしょう。

味噌汁は具材をそのまま煮込んでから味噌で味付けをしますが、豚汁は具材を油で炒めてから煮込み味噌で味付けをします。

味噌汁から豚汁にするには、炒めた追加の具材を味噌汁に足せば完成します。

逆に豚汁から味噌汁に変更するには、余った豚汁にだし汁を足して薄め具だくさんの味噌汁にするくらいでしょう。

具材を炒める前の状態に戻すのは不可能なので、豚汁は味噌汁に変えられないのではないでしょうか。

最近では味噌汁や豚汁にさまざまな調味料を足すなど、アレンジして食べる方法もあります。

いろいろなアレンジ方法で味噌汁や豚汁を作ってみるのも良さそうですね。

けんちん汁と豚汁や味噌汁との違いは?

けんちん汁と豚汁の決定的な違いは、具材と調味料です!

けんちん汁豚汁味噌汁
具材肉類を一切使わない
野菜のみ
豚肉
多くの野菜
肉類を使わない
2~3種類の具材
味付けしょうゆ味噌味噌

「けんちん汁」は仏道の修行僧が食べる精神料理です。

鎌倉時代に建てられた「建長寺(けんちょうじ)」から広まり、「けんちょう汁」の訛りから「けんちん汁」と呼ばれるようになったと言われています。

修行僧は肉類を一切食べないため、けんちん汁は野菜のみを使用した汁物として親しまれるようになりました。

けんちん汁はだしをとって煮込み、しょうゆをベースに味付けをするのが基本で「すまし汁」の一種とも言われています。

現在はけんちん汁にも豚肉を入れたり味噌で味付けをしたりするため、豚汁との違いはほとんどなくなってきているようです。

けんちん汁と豚汁は作る工程が一緒なので、日によって味付けを変えてみるのもいいですね♩

味噌汁と豚汁の違いまとめ

味噌汁と豚汁、けんちん汁との違いについてご紹介しました!

  • 味噌汁
    • 2~3種類の具材を煮込み、味噌で味付けをした汁物
  • 豚汁
    • 豚肉と多くの野菜を油で炒めてから、味噌で味付けをした汁物
  • けんちん汁
    • 野菜のみを油で炒め、しょうゆベースで味付けしたすまし汁の一種

味噌汁は和食メニューのお供に、豚汁やけんちん汁はメインのおかずとして作られる機会が多いです。

味噌汁や豚汁で使用する味噌も種類によって味や色味が異なるので、さまざまな楽しみ方ができます。

味噌汁から豚汁にも簡単に変えられるので、ぜひ試してみてください♩

豚汁やけんちん汁は野菜を多く使用するため栄養価も高くなります!

野菜を大量消費したいときにもおすすめです!

いろいろな味を試しながら、素敵な食卓の時間をお過ごしください♩

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