毎日お弁当を作るみなさん、決まった曜日や予定に合わせてお弁当を作るみなさん。
美味しさや栄養、コスパを考えた手作りのお弁当、おいしく食べてほしいですよね。
中には、お弁当を食べるのは作った時から12時間後、なんてことがあるかもしれません。
お子さんの塾や習い事や、お仕事の都合によっては考えられるケースですよね。
朝作ったお弁当を、夕方食べても大丈夫なのかしら?
この記事では、お弁当は何時間もつか、常温で12時間もつのかを説明します。
お弁当作りをがんばっているみなさん、ぜひ参考にしてくださいね!
お弁当は何時間もつ?
お弁当が持つ時間は季節によりますが、12時間はかなり危険です!
早起きして作ったお弁当、何時間もつのか、気になりますよね。
せっかく作ったお弁当が、食べる時に傷んでないか、心配。
そして菌の繁殖には、気温や室温などが深く関係します。
具体的には何時間もつのか?の目安を、見てみましょう。
冬は常温で6~7時間
冬場のお弁当は、常温で6〜7時間であれば食べても安心です。
そもそも、「常温」とは何℃を指すのでしょう?
15〜25°Cは、私たちが、極端に暑さや寒さを感じない温度ですね。
朝7時に出来上がったお弁当は、午後1時〜午後2時までは安心して食べられそうですね。
夏は冷蔵庫に入れても3~4時間
夏は、お弁当を冷蔵庫に入れても、3〜4時間しかもちません。
7月を過ぎると、気温はぐんぐん上昇、お昼間は30℃超えの毎日。
最近では、学校などの施設でも冷房が入っていることが多いですよね。
とは言え、お弁当は移動中も気温の変化にさらされます。
冷蔵庫に入れても、作ってから3〜4時間を超えてしまうと、安全とは言えないでしょう。
常温で12時間はかなり危険
お弁当を常温で12時間以上置いておくのは、危険なので避けましょう。
それに加え、適温の中で時間がたてばたつほど、雑菌は2倍、4倍と増え続けるんです。
朝出かける前に作ったお弁当は、常温だと夕方まではもたないんですね。
どの季節であっても、常温の中に12時間以上あったお弁当は、食べないほうが安心です。
傷まないお弁当を作る時のコツ
お弁当がもつ時間の目安を、見てきました。
せっかく作るのだから、傷まず、安心して食べられるお弁当を作りたいですよね。
それには、ちょっとしたコツがあるんです。
お弁当を作る時に、コツを抑えておけば、もつ時間が違ってくるんですよ。
ひとつづつ解説しますね。
おかずはしっかり加熱
お弁当に入れるおかずは、しっかり加熱してから詰めましょう。
殺菌のため、食材の中心までしっかりと火を通すことが大切です。
- ちくわなどの練り物やハムなど、要冷蔵の食品には火を通す。
- 加熱しなくても食べられますが、お弁当には必ず火を通してから入れましょう。
- ゆで卵は固ゆで、目玉焼きは両面焼き。
- 半熟のトロッとした黄身は美味しいですが傷みやすくなります。
- 冷蔵庫に保存しておいたおかずは、入れる前に必ず温める。
レンジで加熱する時も、食材の中心までしっかり温めましょう。
むしろ、雑菌が繁殖しやすい状態になっては困りますよね。
湯気が立つ程度まで温めると安心です。
水分・汁気が多いおかずは避ける
水分・汁気が多いおかずは、傷みやすいのでお弁当に入れるのは避けましょう。
水分が多いと、雑菌が増えるリスクが高くなるからです。
- 煮物・おひたし
- 特に夏場は、お弁当に入れるのは避けた方が良いでしょう。
- 水分が少なめの煮物であれば、しっかり汁気を切ってアルミカップなどに入れましょう。
- 生野菜
- 水分が多いため、使わない方が無難です。
- どうしてもプチトマトを入れたい時はへたを取って、水分をしっかり拭き取りましょう。
- 炊き込みご飯
- 具によって水分が出て腐りやすくなります。
ごはんに味をつけたいときは、ふりかけを持って行ったり、ごま塩を振ったりするといいですよ。
食材に素手で触らない
お弁当を作る時、食材に素手で触らないようにしましょう。
手には雑菌が付着しています。
どんなに丁寧に洗っても、雑菌をゼロにすることはできません。
急いでお弁当を作る時は特に、つい素手で触りそうになりますよね。
でも、お弁当を清潔な状態でつくるために、素手で食材を触らないよう気をつけましょうね。
冷ましてから弁当箱に詰める
ごはんもおかずも、十分冷ましてから弁当箱に詰めましょう。
ごはんやおかずお皿に広げ、お皿の下を触って暖かさを感じないくらいになるのが目安。
時間がなくて、急いで冷まさないといけない時は、
- ごはんやおかずを熱伝導性の高い金属のお皿やバットにのせる。
- 扇風機やサーキュレーターの風をあてる。
- ごはんやおかずをのせたお皿の下に保冷剤をおく。
など試してみてください。
ごはんやおかずを詰めたあと、弁当箱のフタを閉めるのも、中味が冷えてから!
ごはんなどが温かいうちにフタを閉めると、湯気で湿度が上がって雑菌が増えやすくなるんです。
水滴でおかずなどがべちゃべちゃだと、美味しくなくなってしまいますしね。
冷ましてから弁当箱に詰める、冷ましてから弁当箱のフタを閉める、を徹底しましょうね。
味付けは濃いめがおすすめ
お弁当のおかずの味付けは、濃いめがおすすめです!
塩分や糖分を多くして濃い目の味付けにすることで、おかずが傷みにくくなります。
砂糖漬けや塩漬けが、保存食として作られるのと同じ理由ですね。
おかずは冷めると味が薄く感じますよね。
そのことも合わせて、おかずの味付けは濃いめが向いていると言えるかもしれませんね♪
殺菌効果のある食材を入れる
お弁当に、殺菌効果のある食材を積極的に入れるといいですよ。
殺菌効果のある食材には、以下のようなものがあります。
- 梅干し
- 生姜
- わさび
- 青じそ
- 酢
梅干しは甘い梅干しではなく、昔ながらの酸っぱい梅干しの方が殺菌効果があります。
青じそは仕切りに使ったり、海苔の代わりにおにぎりに巻いたり。
刻んで肉や魚と一緒に炒めたりしても良いですね。
仕切りはバランやアルミカップ
ごはんとおかず、おかず同士の仕切りはバランやアルミカップなどを使いましょう。
彩りも兼ねて、仕切りにレタスなどの生野菜を使いたくなりますよね。
お弁当が傷むのを防ぐために、ごはんやおかず同士がくっつかないようにするのは大切。
最近はお弁当グッズ売り場に、カラフルなバランやアルミカップが並んでいますよね。
洗って使えるシリコンカップもあります。
お好みの仕切りを見つけて仕えば、きっとお弁当作りが楽しくなりますよ♪
弁当箱や調理器具を清潔に保つ
弁当箱やお箸、調理器具は清潔に保ちましょう。
特にふたのパッキンなどには、汚れがたまりやすいですよね。
素材の耐熱性にもよりますが、洗った後に熱湯で消毒できれば安心です。
定期的に漂白除菌も出来るとよいですね。
また、お弁当作りに使うまな板や包丁などの調理器具もよく洗い、除菌を心がけましょう。
お弁当の正しい保存方法
コツを抑えて、長くもつように作ったお弁当は、どうやって持ち運ぶのがよいでしょう。
持ち運びの間も、できるだけ雑菌を増やしたくないですよね。
がんばって作ったお弁当が、食べる頃には傷んでたりしたら一大事。
詳しく見てみましょう。
保冷剤と保冷バッグを上手に活用
お弁当がもつ時間を長くするためには、保冷剤と保冷バッグを上手に活用しましょう。
先ほどもお話したように、しっかりと熱を冷ましたお弁当を保冷バッグに入れます。
お弁当が温かいままだと、保冷剤の効果は薄れてしまいますよ。
もし多くの保冷剤を使う場合は、お弁当の下に入れても構いません。
保冷剤はいくつ入れる?
保冷バッグに保冷剤をいくつ入れるかは、お弁当を保管する環境や気温によって変わります。
保冷剤は、たくさん入れれば安心かもしれませんが、冷やしすぎるとごはんが固くなってしまいます。
普段、ケーキなどを買った時、お店でつけてくれる保冷剤は約40g。
保冷時間は1〜2時間です。
たとえば、朝作ったお弁当を外気30℃で持ち歩いてお昼に食べる場合、
保冷バッグの中の保冷剤は、2〜3個は必要でしょう。
100円ショップにも、いろいろな容量やデザインの保冷剤が売っています。
のぞいてみるのも良いかも知れませんね。
お弁当は何時間前に作るのがベスト?
ベストなのはお弁当を食べる6〜7時間、工夫次第で最長12時間でも可能!
お弁当は、食べる時間の何時間前に作るのがベストでしょうか?
早い時間に作ってしまうと、食べるときまでお弁当がもたないと困る。
かといって、ぎりぎりでは忙しい朝がさらに大変に…。
出掛けにお弁当を手にしてから、食べるまでの時間が止む終えず長くなることもあるでしょう。
弁当を食べる6~7時間以内
お弁当を作る時間は、弁当を食べる6〜7時間以内にしましょう。
弁当を食べる時間が午後12時とすると、午前5〜6時以降ということになりますね。
お弁当づくりには、おかずなどを作る時間と、冷ます時間、詰める時間が必要です。
ただし6〜7時間以内は、冬のお弁当を常温で保管する場合。
お弁当を作った後は、衛生的に保管しましょう。
工夫をすれば12時間前でも可能
お弁当をつくる時間は、工夫をすれば12時間前でも可能です。
学校帰りにそのまま塾や習い事に行く子どもに、朝お弁当をもたせることは出来る?
真空弁当箱は、専用のポンプで空気を抜くことで、弁当箱の中を真空に近い状態にします。
毎朝お弁当作ってる方にお届けしたい…真空弁当箱最高だよ!夏場、車に置きっ放しの旦那の弁当も全く痛まないし、何より熱々のまんまフタ閉めてええんやで…冷ます時間考えて朝起きなくていいの!ギリギリ寝てていいの! pic.twitter.com/rAThca7dPz
— 都=みやこ@低浮上 (@stuji_waka) October 4, 2019
空気を抜くポンプには、電動タイプと手動タイプがあります。
容量やデザインも豊富なので、それぞれのご家庭に合った真空弁当箱を探してみてくださいね。
お弁当は何時間もつかまとめ
お弁当が何時間もつかを見てきました。
作る時のコツを押さえて、お弁当が傷むのを防ぎましょう。
- おかずは濃いめがおすすめ。
- 水分の多いおかずは避ける。
- しっかり加熱したあとしっかり冷ます。
- 弁当箱は清潔に保ち、食材に素手で触らない。
- 仕切りにはバランやアルミカップを使う。
持ち運ぶときは、保冷剤と保冷バッグを使いましょうね。
お弁当を作るのは食べる時間の6〜7時間前が基本ですが、真空弁当箱を使えば12時間前も可能です。
安心して食べられるお弁当作りの参考にしてくださいね。