開封した小麦粉を常温で置いておくと、ダニがわくと聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
小麦粉の中にダニがいることを想像すると心配になりますが、気にしすぎなのか本当のところが知りたいですよね。
ダニはアレルギー反応を起こすこともあるので、小さなお子さんやアレルギーを持っている人には気になるところです。
小麦粉のダニは気にしすぎなくて大丈夫なのでしょうか?
小麦粉の中に潜むダニの見分け方やどれくらいで繁殖するのか、加熱すれば食べても大丈夫なのかも解説していきます!
小麦粉のダニ気にしすぎ?ダニがわく原因は
小麦粉にダニがわく原因を知ることで、正しい保管方法がわかります。
もう小麦粉のダニを気にしすぎなくてもいいですよ。
小麦粉にダニがわく原因を説明していきますね。
保存場所の温度・湿度が高い
小麦粉の保管場所の温度と湿度が高いと、ダニが繁殖しやすくなるんです。
小麦粉にわくダニは数種類いますが、代表的なのはこの2匹です。
- コナヒョウダニ
- ケナガコナダニ
この小麦粉にわくダニ達は室温25~28℃、湿度70%以上の温度と湿度が高い場所が大好きなんです。
温度と湿度が高くなりやすい場所はキッチンの中でもいくつかあります。
- パントリーの奥
- シンクの下
- ガスコンロ下にある収納
- 食器棚の引き出し
この温度と湿度が高くなりやすい場所に小麦粉を入れっぱなしにするのは注意が必要です!
開封後から時間が経っている
開封後から時間が経っている小麦粉は、小さい隙間からもダニが侵入している可能性があるので要注意です。
長期保存ができると思いがちな小麦粉。
実は、開封後から時間が経っているとダニが侵入し繫殖している可能性が高くなるんですよ。
小麦粉を生産している大手メーカーのホームページには「開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう」と記載されています。
開封した小麦粉を気付いたら半年放置していたことがありました…。
開封後から時間が経った小麦粉は、常温だとダニが大量発生しているかもしれません。
小麦粉以外の粉類も注意!
小麦粉以外の粉類はダニのエサになる成分が入っているので、注意が必要です。
小麦粉以外の粉類は数種類あります。
- お好み焼き粉
- たこ焼き粉
- ホットケーキミックス
- クッキーなどのお菓子作り用ミックス粉
なぜ小麦粉以外の粉類も注意かというと、ダニのえさになる成分が豊富に入っているからなんです。
小麦粉以外の粉類に入っているものは
- タンパク質
- デンプン
- アミノ酸などのうまみ成分
これらダニのえさになる成分が入っているので、小麦粉よりもダニがわきやすいとも言われています。
小麦粉以外の粉類もダニがわきやすいので保管には気を付けてくださいね!
小麦粉にダニがいるかどうかの見分け方は?
小麦粉にダニがいるかどうかを見分ける時は小麦粉の底の方をスプーンですくったもので確認してくださいね。
小麦粉にわくダニは粉の底の方に集まりやすいんです。
背景が黒だと分かりやすく、小麦粉にダニがいるとモゾモゾと動くものが見えます。
🌿をケースに移し替えて…からの、ダニアーススプレー発射っ*\(^o^)/*
— スノー꧁🪴🔜🌳꧂ (@snow_beta) March 4, 2021
蓋をしたまま一晩置いて、明日朝にまたチェック💡
無限湧きした極小のコナダニ(コナヒョウダニ)、今度こそ駆逐してやる…❣️😆⚔ pic.twitter.com/xezb918sgG
小麦粉にわくダニは小さくて白いので、黒い背景だとよりわかりやすいです。
こんなに小さくて白いと、小麦粉の中を少し覗いたくらいでは見えませんね。
小麦粉にダニがいるかどうかの見分け方は、ダニが集まる底のほうの粉をスプーンですくって背景が黒いお皿やフライパンの上で確認してみてくださいね。
小麦粉のダニは加熱すれば大丈夫?
火を通したら大丈夫だと思っていました!
加熱してもアレルギー症状がでてしまうのはなぜなのでしょうか?
加熱してもダニアレルギーのリスクは変わらない
ダニがわいた小麦粉を加熱しても、アレルギー物質が残るのでダニアレルギーのリスクは変わりません。
小麦粉のダニはしっかり加熱することで死にますが、死骸やフンの中にアレルギーの原因物質が残るので調理したとしてもアレルギー症状がでてしまうんです。
ダニの死骸やフンが含まれる小麦粉で作った料理を食べると、アレルギー反応がでる可能性があります。
主なダニアレルギーの症状
主なダニアレルギーの症状はいくつかあります。
- かゆみ
- 蕁麻疹
- くしゃみや咳
- 嘔吐
- 動悸
- 腫れ
- 腹痛
- 血圧の低下
- 呼吸困難
- 意識障害
小麦粉のダニが原因のアレルギー症状は「パンケーキ症候群」と言われているんです。
正式名称は「経口ダニアナフィラキシー」といいます。
アメリカでパンケーキを食べた人が多く発症したことからパンケーキ症候群と呼ばれるようになりました。
体質によって強く反応がでる人もいるので、意識障害など重篤な状態は要注意です。
小麦粉のダニでアレルギー症状がでたら、病院をすみやかに受診することをおすすめします。
小麦粉のダニがつくまではどれくらい?
ダニがつくまでどれくらいの日数がかかるのかと気になる方も多いと思います。
ダニにとっての好条件がそろうと早ければ1日から2日で繁殖するんです!
そんなに早いんなんて信じられない!
小麦粉の保存場所が高温多湿で、ダニにとってのえさが豊富な場所だと爆発的に増えるんです。
小麦粉にダニがつく好条件の高温多湿になりやすい梅雨の時期と夏は特に要注意ですよ!
ダニの寿命は最長100日前後です。
100日ほど生きたダニが産卵する数は約100個、すごい繁殖力ですよね。
小麦粉にダニがつくまでは早ければ1日から2日、その後はすごい勢いで繁殖していくと思うと怖いですね…。
小麦粉の開封後の正しい保管方法
小麦粉を開封し、常温のまま保存しておくとダニがわく確率がぐっと高くなります。
小麦粉が未開封の場合は温度20℃以下、湿度50%以下の涼しく乾燥した場所での常温保存がベストです。
小麦粉がダニにとって繁殖しやすい好条件にならない為にも、保存方法はとても大切ですね。
密封容器に入れる
ダニが小麦粉に入り込まないように、密封容器に入れるのがおすすめです。
小麦粉を開封したら密封容器に入れ替えるか、袋のまま口をしっかり閉じて密封容器に入れてください。
このひと手間がダニを寄せ付けないポイントですね!
また小麦粉は匂いが移りやすい性質もあるので、密封容器にいれることで匂い移りから守るメリットもあります。
開封後の小麦粉は密封容器にいれて保管しましょう。
冷蔵庫に入れる
梅雨の時期や夏は小麦粉を開封したら冷蔵庫に入れるようにしましょう!
小麦粉の大手メーカーなどは基本的に小麦粉は常温保存がのぞましいと記載されています。
ただ、梅雨や夏はどうしてもダニがわきやすい高温多湿になってしまうんです。
メーカーにもよりますが、冷蔵庫の温度は5℃前後で湿度は50%前後に保たれています。
小麦粉のダニは低温だと繁殖できないので冷蔵庫にいれると安心ですね。
しかし、開封後の小麦粉を冷蔵庫で保存する場合に気を付けたいのが結露です。
冷えた小麦粉を冷蔵庫から出すと、温度変化で結露が生じます。
この結露は小麦粉のカビやダマの原因になりますので
- 冷蔵庫から出したらすぐ戻す。
- なるべく早く使い切る。
ように注意してください。
高温多湿になりやすい梅雨の時期と夏は密封容器に入れ冷蔵庫で保管してくださいね!
小麦粉のダニ気にしすぎ?まとめ
小麦粉のダニは正しい保管方法をしていたら気にしすぎなくて大丈夫です!
小麦粉にダニがわく原因は3つあります。
- 温度・湿度が高い。
- 開封後から時間が経っている。
- 小麦粉以外のミックス粉に入っているアミノ酸などのダニのえさになる成分。
小麦粉にダニがいるかの見分け方は、背景が黒になるフライパンや黒いお皿に小麦粉を薄く広げて確認してみてください。
小麦粉の中に小さくモゾモゾと動くダニを発見できるかもしれません。
ダニがわいた小麦粉を加熱してもダニの死骸やフンが残るので、ダニアレルギーのリスクは変わらないので要注意。
また小麦粉にダニがつくのはどれくらいかというと好条件だと1~2日と驚きの早さです!
小麦粉を開封したら密封容器に入れて梅雨の時期と夏は冷蔵庫で保管してください。
正しい保管方法で小麦粉をダニから守りましょう!