スーパーで買ってきたアボカドがまだ固いのでしばらく置いておこうと冷蔵庫に入れてしまっていませんか?
2、3日たったのでそろそろ食べ頃になったかな~とアボカドを切ったら中が黒くなっていることがあります。
なんとアボカドを冷蔵庫に入れてしまったら中が黒くなるその理由は「低温障害」なんです。
今回はアボカドを冷蔵庫に入れてしまったら低温障害を起こす理由と、アボカドを長持ちさせる保存方法も解説しますね!
アボカドを冷蔵庫に入れてしまったらダメな理由は低温障害
アボカドを冷蔵庫に入れてしまったらダメな理由は低温障害とお伝えしましたが、なぜアボカドが低温障害で黒くなってしまうのでしょうか。
低温障害とは適正な温度で保存されないことで野菜やくだものの細胞が変質し栄養や味が落ち、黒くなったり早く傷んでしまうことです。
きれいなグリーンのアボカドを想像し、切ってみて中が黒くなっていたら大ショックですよね。
私も知らずに固いアボカドを冷蔵庫に入れてしまっていた人です…。
アボカドを冷蔵庫に入れてしまうとダメになってしまうのは、保存する時の温度が関係しています。
アボカドの保存には温度が大事なポイントなんですよ。
5℃以下での保存は低温障害になりやすい
アボカドの原産国は主にメキシコやドミニカ共和国など中南米ですので、かなり暖かい地域で栽培されています。
ですのでアボカドは寒さに弱く、冷蔵庫に入れてしまうと低温障害になりやすいんです。
一般家庭の冷蔵庫の温度はメーカーにもよりますが大体2℃から5℃となっています。
アボカドは5℃以下での保存は低温障害になりやすいので、冷蔵庫に入れてしまうとダメなんですね。
低温障害になったアボカドの特徴
・アボカドを切ると中に黒い点や筋のようなものがある。
・風味や味が落ちる。
・アボカドの皮が黒いのに押しても中の果肉が固い。
アボカドが低温障害になってしまうと、アボカドの見た目や味にも影響がでてしまうのですね。
アボカドは低温障害になっても食べられる?
アボカドは低温障害になっても食べられるのか気になりますよね。
安心してください!アボカドは低温障害になっても食べられますよ。
アボカドが低温障害をおこして中が黒くなっていても、果肉がきれいなクリーム色をしているなら食べても大丈夫です。
アボカドの果肉全体が黒くなっていたり、臭いがおかしい時は傷んでいる可能性があるので食べないでください。
アボカドが低温障害になってもおいしく食べられる簡単レシピを紹介しますね。
アボカドのワカモレ
【材料】
- アボカド 1つ
- ミニトマト 2個
- 玉ねぎのみじん切り 大さじ1くらい
- レモン汁 少々
- 塩コショウ 少々
【作り方】
- アボカドは半分に切って種と皮をとります。
- ミニトマトはみじん切りにします。
- アボカドをフォークでつぶしたところに、玉ねぎとミニトマトのみじん切りを入れて混ぜます。
- レモン汁と塩コショウで味付けをして、できあがりです。
簡単ですぐできるのでぜひ作ってみてくださいね。
アボカドを冷蔵庫に入れてしまった時の対処法は?
アボカドを冷蔵庫に入れてしまった時の対処法は、すぐに冷蔵庫から出すことです。
アボカドが低温障害にならない為にもなるべく早く出しましょう。
冷蔵庫に入れてしまったアボカドを追熟させる方法は2つあります。
- アボカドを常温に戻す。
- エチレンガスを含む果物とアボカドを一緒に保存する。
この方法で冷蔵庫に入れてしまったアボカドを追熟させてみてくださいね。
常温に戻す際は水分をしっかりとる
冷蔵庫で冷えてしまったアボカドを常温に戻すと、結露が発生し水分が出てきてしまいます。
この水分をとらないとアボカドが痛んでしまうんです。
アボカドを常温に戻す際は、キッチンペーパーなどで水分をしっかりとってくださいね。
風通しの良い場所でゆっくり熟成させる
アボカドをガス台の近くなどに置いておくと、調理する際の熱で急激にアボカドの温度が上がり傷んでしまう可能性があります。
アボカドを冷蔵庫から出したら風通しの良い冷暗所で、3日から5日ほど熟成させると食べ頃になりますよ。
アボカドは、窓の近くなど風通しの良い場所でゆっくり熟成させて食べ頃を待ちましょうね!
早く追熟したいならエチレンガスを含む果物と保存する
早くアボカドを追熟したいなら、エチレンガスを含む果物と保存するという方法もあります。
エチレンガスとは果物や野菜が分泌する植物ホルモンの一種です。
リンゴが赤くなったり桃が柔らかくなったりするのは、このエチレンガスの影響なんですよ。
エチレンガスを含む果物で代表的なものは…
- りんご
- 桃
- メロン
- 梨
- バナナ
などがあります。
まだ固いアボカドとこれらの果物を一緒の袋にいれて、風通しの良い冷暗所に置いておくと早く追熟するんです。
早く追熟したいなら、りんごなどの果物と一緒に保存してエチレンガスの力を借りましょう。
アボカドを長持ちさせる保存方法は?
アボカドを長持ちさせる保存方法は、アボカドが未熟の場合と完熟している場合で適した保存方法が違うんです!
どちらも同じだと思っていました…!
アボカドを長持ちさせる保存方法を、それぞれ説明していきますね。
未熟の場合は冷暗所で常温保存
アボカドの追熟には室温20度前後がベストです。
風通しのよい冷暗所で3日から5日程、じっくり熟成するように保存しましょう!
アボカドのヘタが浮いて、触ると果肉が中にへこむ感覚があれば食べ頃ですよ。
完熟の場合は野菜室で保存
野菜室の温度は冷蔵庫よりも高く設定されていますので、低温障害をおこしにくいです。
アボカドがすでに完熟しているのに熟成がさらに進んでしまうと腐ってしまいます。
アボカドがこれ以上熟成しないためにも冷蔵庫の野菜室にいれてくださいね。
アボカドを切った後の保存方法は?
アボカドにはポリフェノールという物質が含まれています。
このポリフェノールは空気にふれると酸化し、アボカドの切り口が変色してしまうんです。
アボカドの切り口にあるものを塗ると酸化しないんですよ。
それはこの3つです!
- レモン汁
- オリーブオイル
- 塩水
そしてアボカドが追熟しないためにも野菜室で保存してください。
アボカドを冷蔵庫に入れてしまった!まとめ
低温障害になったアボカドの見た目が気になる人は、つぶしてディップにして食べるのも1つの方法ですね。
またアボカドを冷蔵庫にいれてしまった時は、すぐに出して常温に戻しましょう。
アボカドを長持ちさせるには、アボカドが未熟か完熟かで保存方法が変わります。
- 未熟の場合は20℃前後の冷暗所で常温保存する。
- 完熟の場合は熟成が進まないように野菜室で保存する。
アボカドは風通しのよい冷暗所で保存し、食べ頃をおいしくいただきましょう!